11 大事な思い出としてカプセルの中に

昨年愛犬が亡くなった、15歳と最後まで頑張ってくれたのだし犬の寿命としては大往生なのだから悲しまずに見送ってあげたかったが到底無理だ。

火葬には出したが先代ワンコの眠っている集団墓地に置いてこれずお骨は持って帰って来てしまった、家族で話し合い家のどこかに埋葬しようと決めたがなかなか踏ん切りがつかづ手元に置いててしまった、流石にそれも可哀想なので息子が帰省した際に埋葬した、今でも旦那は草刈の際愛犬のお墓の周りも綺麗にしといたよーって亡くなっても可愛いくて仕方ない様だ、愛犬が亡くなった当初、息子の引っ越しがあり荷物も少ない為、父母共に手伝いに行った、息子が上京する際は愛犬が体調を崩していて私達は上京には最寄駅で見送り何もしてあげられなかった、どんなとこに住んでどんな生活をするのか気にはなったが後先短い愛犬の方が家族全員大事で当の息子本人も1人で大丈夫だからと駅で見送った。

それから10ヶ月、引っ越しの際せっかくなので旦那も休みを取り川崎に宿を取り、鎌倉に横浜中華街にと観光を楽しんだ、夜の中華街は仕事終わりの息子も加わり10数年ぶりのちょっとした家族旅行の様で嬉しかった、あれから1年経つ、1年前の出来事が今思い出すとふわふわとしたカプセルの中で過ごしてた不思議な感覚になる時期の様だ、悲しくてその中でも笑っていようとしていた家族全員がちょっと変わった精神状態にいた中での旅行、ずっとカパッとカプセルに入れてたまに手に取って眺めていたい様な出来事だった。